フラダンスの効果

ゆったりと落ち着いた踊りに特徴があるフラダンス。実は、さまざまな効果を得られることで知られています。今回は、そんなフラダンスの効果についてご紹介していきます。

フラダンスとタヒチアンダンスの違いは、それぞれの踊りの特徴から知ることができます。まずはフラダンスについて見ていきましょう。

フラダンスはハワイの伝統的なダンスで、もともとは信仰の手段として踊られていたという歴史があります。そして一口にフラダンスと言っても、その種類には「カヒコ」と「アウアナ」という2つの踊りが存在します。

カヒコは、神様にささげる踊りで、一般的に「古典フラ」とも呼ばれています。特徴は、曲の中で踊りのテンポが速い時と遅い時があるところです。

一方、アウアナは近代になって生まれた踊りで、手をゆっくり動かしながら表現を行なうところに特徴があります。冒頭でもお話しした、ゆったりと落ち着いた踊りのフラダンスは、このアウアナであることが多いです。

神聖なダンスであるフラダンスは、最近では多くの女性から人気があります。これは、初心者でも始めやすい、華やかな衣装を着て踊れる、という点によるところもありますが、フラダンスを踊ることによって、さまざまな効果を得られるところも大きく影響しています。

では、その効果とは、どのようなことなのでしょうか。次で見ていきましょう。

フラダンスを踊ることで実感できる効果は以下です。

カラダのシェイプアップを目指せる

フラダンスは、基本的にテンポがそれほど速くないため、「ダイエットに不向きなのでは？」と思う方もいると思いますが、フラダンスには踊る上で必ず取らなければならない正しい姿勢があります。実は、その姿勢を取るのに体幹を含め、かなりの筋力を使うのです。カラダ全体の筋肉を余すところなく使用するので、続けている内に徐々にカラダが引き締まっていきます。

代謝アップで太りにくいカラダに

体幹が強くなったり、カラダ全体の筋力がついたりすることは、基礎代謝を上げることにつながります。代謝の巡りが良いと、カラダの中にある老廃物の排出も促進されやすくなるので、太りにくいカラダを目指すことができます。

生活習慣病の予防

生活習慣病を引き起こす原因には、内臓脂肪の多さも関係しています。フラダンスは、有酸素運動なので、内臓脂肪の燃焼に効果的と言われます。内臓脂肪が少なくなると、生活習慣病の予防につながる「アディポネクチン」というホルモンの分泌が促進され、高血圧や糖尿病などを発症するリスクを抑えることができます。

カラダが癒されリラックスする

フラダンスの曲と言えば、ハワイアンミュージックですよね。このハワイアンミュージックでよく聞く波の音やリズムには、心に安らぎを与える効果があります。また、フラダンスのほど良い動きは、ストレス解消にもつながり、身も心もリラックス状態になることができます。

また、他にもポーズを覚えていくことで「脳の活性化」、正しい姿勢を取ることで「姿勢の改善」などの効果がフラダンスのメリットとして挙げられます。

フラダンスの効果をわかったところで、続いてはダイエットでフラダンスを踊る時の注意点についてご紹介していきます。安心・安全にフラダンスに取り組むためにも、しっかり覚えておくようにしましょう。

水分をこまめに摂取する

当然のことかもしれませんが、カラダを動かすと汗をかきますよね。この時、ダイエットに意識が集中するあまり水分を補給しない人もいますが、カラダに十分な水分がないと脱水症状を起こすリスクが高まります。そうならないように、フラダンスを行なう時もこまめに水分を取るようにしましょう。

空腹状態で踊らないようにする

「ダイエット効果をスグに感じられそうだから……」、「胃が重くなるから……」という理由で空腹のままフラダンスを行なう人もいます。しかし、フラダンスはエネルギーの消費量が多いので、空腹状態で行なうと、めまいや血行不良を引き起こすことにつながりかねません。

安心してフラダンスに取り組むためにも、食事はきっちり取ることをオススメします。また、しっかり食事を行なっておくことで、踊った後のドカ食いを防ぐこともできます。